オーストリアにある奇妙な美術館
クントハウス・グラーツ美術館はオーストリアの中でも第2の街と呼ばれているグラーツに存在しています。
建築方法が非常に素晴らしく不思議な形をモチーフとしており、街全体を見下ろした時にもひときわ目立つ存在となっています。
こちらの美術館が存在しているグラーツという街は、1999年に世界遺産として登録されています。
非常に美しい街並みとなっており、いたるところにチューリップが咲き乱れていることや、様々な建築方法を用いた建造物の街並みは懐かしさや温かみを感じさせてくれます。
少し高台の場所からは街並みを見下ろすことができるのですが、そういった景観の中でも一際目立つ存在になるのが前述の通りクントハウス・グラーツです。
こちらの美術館は2003年に欧州文化都市としてグラーツが指定された際に建てられました。
それまでは文化施設が少なかったため、こちらの美術館が建てられたことによって文化施設が一つ増えたわけです。
こちらの美術館を新築したのはピータークックという建築家さんと、コリンフルニエという建築家の2人になっています。
このお2人は美術館のことをフレンドリーエイリアンと呼んでいることも知られています。
それほどまでにも奇妙な形をしていて、屋根はアクリルのパネルで覆われています。
また屋根の部分には9本の触手がついており夜になるとLED ライトが点灯し、とても美しい姿を見せてくれます。
振動と音まで聞こえる奇妙さ
こちらの美術館は朝の7時から夜10時までの間、1時間ごとに定刻を迎える十分前になると振動音と共に超低温が響いてくる特徴があります。
まるで生きているかのように、この街で暮らす人々や観光客の方々さらには都市そのものともコミュニケーションをとっているといったコンセプトがあるようです。
ライトの点灯していない昼の姿とライトが点灯して夜の姿では全く違った雰囲気を持っており、外見だけでもその内部の美術品がどのようなものかと期待感が大きくなります。
遠目で見ても非常に珍しい形をしていますので、現地に足を運べば気になること間違いなし。
ガイド付きのツアーもある
クエストハウス・グラーツ美術館では、ガイド付きのツアーなども準備されています。
そのため一つ一つの展示品もゆっくりと見て回りたい方や、詳しく知りたい方はこのようなガイドツアーを活用すると良いでしょう。
リーズナブルな料金でドイツ語または英語によるガイドを受けることができます。
展示フロアは2つに分かれていますが、その2つのフロアに思わず声を出して驚いてしまうほどの展示品がたくさん置かれています。
現代に生きる珍しい生物としてもコンセプトを持つクントハウス・グラーツ美術館は太陽光発電パネルを採用しており、エコにも取り組んでいます。
オーストリアといえば芸術の国とも言われていますので、このように美しい建造物や珍しい展示作品が見られるこちらの美術館は、多くの観光客からも人気を集めています。