エキゾチックな魅力があるエジプト
日本からの観光客もかなり多く、エジプトがいかに魅力的な場所なのかを教えてくれる。
そんなエジプト最大の魅力といえば、やはり「ピラミッド」であろう。ピラミッドとは、エジプトにある四角錐の建造物である。これを知らない人は、日本人でもいないだろう。
実はこのピラミッド、こうまで長く研究が進められているにも関わらず、「何のために作られたものなのか」がはっきりしない。おそらくピラミッドの目的として一番よく知られているのは「墓標」だろう。現に、ピラミッドの中かミイラが見つかったという例も少なくない。しかし、ここで紹介する「ギザの大ピラミッド」を含め、三大ピラミッドと呼ばれるものの中にミイラは発見されていないのだ。となると、誰かが別の目的で作ったことになるのだが、その目的がはっきりしない。このミステリアスな部分が、逆にピラミッドへの関心を高めることにもなっているそうだ。
ギザのピラミッドとは
ギザのピラミッドとは、かつてエジプトの王であったクフ王のピラミッドのことである。
このクフ王のピラミッドは、数あるピラミッドの中でも一番大きいとされ、カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドと共に「三大ピラミッド」と呼ばれている。おそらく、一番有名なピラミッドだろう。
エジプトの王と言えばツタンカーメンだが、ツタンカーメンはピラミッドを持っていない。これになぜか?という人がいるが、王族であったら誰もがピラミッドを持っているか?といったらそれは違うのである。ピラミッドは、あくまでクフ王たちの時代に作られたものであって、ツタンカーメンが誕生したのはその1000年ほどあと。時代が全く異なるので、一緒に語ることはできないのだ。
ちなみに、あの有名なスフィンクスはカフラー王のピラミッドの近くにそびえたっているが、このふたつに関連性があるのかどうかもよく解らない。とにかく、すべてが謎なのである。
さて、そんなギザのピラミッドだが、このギザのピラミッドも謎だらけである。
ピラミッドの内部がすべて明らかになっているわけではない上に、中にある回廊は非常に複雑。最先端の技術を使って内部を検証した結果、クフ王の墓があるかもしれない部屋の存在が明らかになっている。もちろん、これも扉があるだけで中が何なのかは解っていない。
一体中がどうなっているのか確かめたいものだが、それは現在の技術では難しいのかもしれない。
ピラミッドは歴史的な遺産なので、それを傷つけるわけにもいかず、それが発掘の難しさを物語っているようだ。