ユニークな京都の建物
僕は日本全国の建物を見て回っているが、その中でも特に面白いと思うのが「京都」の建物である。
京都の町と言うのは、ただ歩いているだけでもその歴史を伝えてこようとするので、それが面白いなと思う。
特に建物は、昔の名残がしっかり残っているものが多く、それがまた好きなのである。
京都のたてものを「うなぎの寝床」と呼ぶことをご存知だろうか。
これは、京都の建物が細長く、まるでうなぎの寝床の様に長いことからついたもので、実際に京都の建物というのは、それをみても細長い。
それも、間口がすごく狭くて、家同士もぴったりとくっついている。
どうしてこんな家になったのかというと、昔の京都は「間口の広さで税金の額を決めていた」ということがあったからだ。その名残をのこして、現在も家を建てているので、京都の家というのはどうしても細長くなるのである。
この光景を見るのが、僕は凄く好きだったりする。
京都でしかこの光景はみることができないのである。
京都の道も凄い
京都の凄いところは「道」だと思う。
建物も凄いが、その「道」もすごいのだ。
みなさんは、京都の道がやたら狭く、とても車でなんて走れたものじゃないことをご存知だろうか。
もちろん、大都市なので大きな道路も多いが、一歩路地裏に入った日には、その道の狭さに驚いてしまうほどだ。
ところで、この「京都の道の狭さ」が、大事なことにつながっているのをごぞんじだろうか。
この「道」というのは、つまり大昔から変わっていないのである。
江戸時代とかそのあたりに作られた道は、車が通ることを考えて作られてはいないので、どうしても道が狭くなる。その頃の名残を残しているので、京都の道路はとても狭いのである。
「だからなんだよ」と言われそうなのだが、歴史ファンとしては、この事実がとっても大事なのだ。
この狭いみちを、もしかしたら坂本龍馬や土方歳三なんかがあるいたのかもしれない。そう思ったら、ロマンを感じるではないか!多分、歴史ファン以外にはどうでもいい話なんだろうけれど・・・。
京都の町というのは、こうして「歩くだけで色々な発見がある」ということが、楽しい。
正直、道をアスファルト加工しているのが残念なくらいだ。「古都」なんていうくらいなんだから、道もそのまま残してくれたらいいのに。まあ、生活しにくいんだろうけど・・・しょうがないけど・・・。
でも、やっぱり「惜しい」と思ってしまう僕なのだ。
歴史と建物が好きな人なら、この僕の「切ない気持ち」を理解してくれるだろう、きっと・・・。