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シェアハウスの進化、コンセプト型シェアハウスについて

シェアハウス

時代のニーズをとらえたシェアハウス

ここ6~7年ほどの間「シェアハウス」が一般的に広がってきました。
シェアハウスは、簡単に言えば複数の人たちで一つの住宅を一緒に使うという居住方法です。

シェアハウスはアパートや賃貸マンションと異なり、礼金、敷金、保証人が不要という物件が多いのが特徴です。
さらに契約期間も1ヶ月~と、入居者にとってハードルが低いのが人気の理由といわれています。

シェアハウスは小規模なものなら2~3人から、大きなものになると建物全体で数十人という規模の入居者を募る物件があり、大小さまざまあります。

そのように時代のニーズにマッチしたこともあり7年前の2014年には300棟弱ほどしかなかった「シェアハウス」が、2021年現在5,000棟を超えており、特に若い世代を中心に大変人気を集めきました。

(参照:全国賃貸住宅新聞

コンセプト型シェアハウスについて

そんな「シェアハウス」が増えていった過程に、最近では「コンセプト型シェアハウス」という方法が取られるようになってきています。

「コンセプト型シェアハウス」はただ住む場所を提供するのではなく、何かの目的を持って集まることができる場所を提供するという意味で入居できる人が絞られます。

一方、通常のシェアハウスの場合は上記で特徴をあげたように、希望すれば通常誰でも入居することができます。

「セキュリティー型コンセプトハウス」から「ライフスタイル型コンセプトシェアハウス」へ

当初のコンセプト型シェアハウスの代表的な例としては「女性専用」や「学生専用」、「留学生専用」といった「セキュリティー型コンセプトハウス」というものがありました。

上記のように、初めて一人暮らしをする学生に向け、防犯設備等の治安面や食事等の健康面、家具や家電付きといった生活面でのバックアップが得られる学生マンションも一つのコンセプトシェアハウスといえるでしょう。

現在ではそれを一歩進めて、何らかの趣味や仕事を持った人が積極的にシェアハウスに住むという、多様性を重視した「ライフスタイル型コンセプトシェアハウス」も選ばれるようになっています。

ペット共生専用」、「バンドメンバー専用」、「起業家専用」や上記のような「デザイン専用」などなど、さまざまなコンセプトシェアハウスが生まれています。

こうした「ライフスタイル型コンセプトシェアハウス」は東京、大阪、愛知など都心部を中心に広まっており、都内では次の順で増えてきています。

  1. 足立区
  2. 世田谷区
  3. 練馬区
  4. 板橋区
  5. 杉並区

(参照:九州と関東にあるシェアハウスひだまり

いずれも生活しやすい立地の良い場所といえますが、シェアハウスならではのメリットで家賃を抑えられます。

コンセプト型シェアハウスのメリット・デメリット

コンセプト型シェアハウスの最大のメリットは、その住宅に住むことで自分にとって有用な人間関係を構築するチャンスになるということです。
実際に運営されているシェアハウスの例としては「国際交流型」や「趣味共有型」「起業家育成型」といったようなものがあります。

例えば「国際交流型」というシェアハウスには、外国語を勉強している学生や、反対に日本に勉強に来ている留学生などが入居します。
内部での生活で海外の文化や言語を教え合うことができるので、学校で授業を受ける時とは違った勉強や経験をしていくことが可能です。

「趣味共用型」にしても「起業家育成型」にしても、同じ目的や目標を持った人が一緒に生活をすることになるので、情報交換をしたり一緒に何か行動をしたりといった選択肢が広がります。

デメリットとしては特定のジャンルの人としか交流できないということがありますが、シェアハウスは一般の賃貸住宅と違って気軽に出入りができるのが特徴なので、それはうまく使い分けをしていってもらいたいです。

コンセプト型シェアハウスの入居がおすすめの人

もともとシェアハウスは、一人では入居が難しい一等地への入居を、誰かとシェアをすることで可能にするという趣旨で行われるものです。
ですので、交通の利便性が高い中心地での生活を希望するなら、安い家賃で入居できるシェアハウスは大変おすすめになります。

とはいえ一緒に生活をする人なので、無作為に選ばれるよりも何か共通のものがある人の方が安心です。
シェアハウスでは共同生活をしていくためのマナーも多く求められることになるので、チームとして生活できることが条件となるでしょう。