ログハウスの特徴
海外のドラマなどを見ていると、時々出てくるのがログハウスです。
日本においても高山地域にある避暑地のペンションがログハウスで作られていることも多く、別荘などとして憧れる家というイメージがあります。
一方で、一般住宅としてログハウスが市街地に建築されるということはまずありません。
というのもログハウスは木材をそのまま柱や壁として使用するという特殊な工法によって作られていることから、メンテナンスがしにくく、近くに木材がない場所では維持費用がかなり高額になってしまうからです。
そもそもとしてログハウスという建築方法が、その地域の気候にあった方法であり、一般的な住宅工法ではないということがあります。
ログハウスを一般住宅として使用できるようにするには、丸太を積み上げたときにできる隙間などを別の建材で埋めるといった手間が必要になり、時間が経過することでメンテナンスの難しさも上がっていくでしょう。
ですので、どちらかと言えば永続的に住み続けるための住宅というよりも、定期的にメンテナンスをしながら短期間使用するために使う住宅という位置づけにしておくのが一般的です。
ログハウスの作り方はそれほど難しくなく、建材さえ揃えることができれば可能です。
中にはセルフビルドで自作のログハウスを作られる人もいますので、どういった目的で使用するかにより作り方を考えていくとよいでしょう。
DIYで建築可能な「ログハウスキット」というものも扱っている企業がありますので、そうしたところを利用するのも一つの方法です。
メリット、デメリット
ログハウスというと丸のままの木材を積み上げるという印象もありますが、実際には組み立てがしやすいように切断されている木材を使うのが一般的です。
作り方として共通しているのが、木材を下から順番に積み上げるようにしていって壁を作り、そこに屋根を乗せるという手順です。
きちんと木材を接着させていけば気密性の高い住宅にすることも可能なので、自分の家を作りたいという人には向いていると言えるでしょう。
ですが、やはり木材を積み上げて作るという性質上、地震などの横揺れに弱く耐久性に乏しいという特徴があります。
木材は時間の経過とともに大きさが変化するという特徴があることから、定期的に木材を入れ替えるなど細かいメンテナンスが必要です。
丈夫で長持ちするログハウスを作るために最も重要なのが基礎部分で、しっかりコンクリートで固めておかないと、気候の変化により家が傾いたり漏水したりといったことが起こってしまうでしょう。
自宅の庭に作れる小型のログハウスもあるので、個人用の居室が欲しい人は趣味で作ってみるのもよいかもしれません。